真の食育とは

真の食育とはなんだか考えたことがありますか?

 

離乳食を始めてから、終わるまで、ほぼほぼ手作りで、外食先にも手作り弁当を持っていくことが多かった。夏場や一日中出かける用事があった時や、長い旅行の時にはレトルトの離乳食を買い持って行ってた。子供は嫌がることもなかったから、美味しいんだろうとは思っていたけど、何かが引っかかって進んであげる気にはならなかった。

「栄養面からいうと、野菜、お肉や魚などの偏りも家で作るより少ない」ということも聞いたことがあるのに…だ。

 

手作りが一番いいのか?

離乳食を始めた頃から私の中で 娘の口に入るものは絶対に手作りが一番良い という固定観念が生まれていたんだと思う。だから、おやつのおせんべいなどのお菓子も2パックほどしか買ったことがない。おやつもあげないと可哀想なのかな?と思いしょうがなくあげたこともあったけど、おせんべいは全てあげることなく残ってしまっていた。

 

お家や外であげるおやつは、基本果実か手作りマフィン。娘は野菜マフィンもバナナマフィンも何でも喜んで食べてくれていた。 娘は果実が大好きで、それを知っている祖父母たちがいつも分けてくれるのであまり買う必要もなかったから好都合だった。

ママ友に会うと、子供同士は同年代。娘の友達は必ずと言っておやつを食べている。1歳過ぎてくると、子供同士で「どーぞー」などと言ったり、そのおやつをくれることもあったが、そこはあまり気にしなかった。反対に、自分が持っているバナナも半分こしたり、子供同士の成長を見守ることは嬉しかったからだ。

 

 でも、本当に手作りが一番良かったのだろうか?

 

ある人は言った。「食育とは、ご飯を親子で一緒に食べ美味しさを分かち合うことだ。栄養や無添加を気にすることが食育ではない。現代の人はそういったことに気をつかうが、ちゃんと食卓に並んでみんなでご飯を食べることで、人と分かち合うことを学ぶんです。」

 

私はそれを聞いた時、そうか・・・・・。と一瞬気が落ちた。

 

続けてこう言っていた。「疲れている時はカップラーメンを一緒に食べていいんですよ。一緒に食べることで食育になるんです。毎日じゃないでしょ?たまに食べるカップラーメンは美味しいですよ。」

 

そうか・・・・・。私が考えていた食育ってなんだろう?誰のために何のために、意地になっていたんだろう?

 

そして最後にこう言った。「お母さんのストレスにならない道を選べばいいんです。お母さんが全部全部やろうと思わなくていいし、やらなくていいんです。あなたがやれることを選んでやればいいんです。(外遊び、中遊び、お絵描き、ご飯、お風呂、寝かしつけ等)」

 

そうか!!!!!私にとって、手作りのものをあげて美味しそうに食べてくれるのは幸せに近い。むしろ、ストレス発散になっているんだ。子供のためになっていても、本当は自己満足だったかもしれない。でもそれを美味しく一緒に食べることができているから、私にとっての食育はストレスフリーに出来ているではないか。

 

 

食育で何が育まれるのだろう?

 

人間らしさとは、分かち合う心(共感する)と見えない力(想像力)ということらしい。

例えば、都会で妊婦さんや子連れのお母さんが肩身の狭い思いをすること事態が人間らしさに欠けているということなのだ。

誰しも一度はお母さんのお腹の中から生まれた赤ちゃんだったのだ。全世界の人類のお母さんは妊婦さんだったのだ。それにもかかわらず、文句を言ったり優しくできなかったりするのは、人の気持ちが分からない動物か何かなのだ。むしろ、動物には失礼な話なのかもしれない。

 

そう、食育とは、分かち合う・共感する力を学ぶ一つの場所になっているのだ。人間的道徳はやはりお家で育まれるのだ。塾に行っても、大学に行っても教えてくれはしない。お金を払っても誰も教えてくれない。

 

考えてみればそうだ。親に「これは無添加なのよ」「これは栄養たっぷりよ」「これは手作りなのよ」と言われたところで、子供にとって嬉しく幸せなことだろうか?私が子供だったらたいして嬉しくない。

母親はどちらかというとおやつなども作ってくれるタイプで、手作りのご飯も大好きだったが、細かくは覚えていない。今脳裏に思い浮かべられるのは、家族で食卓を囲い母親のご飯を食べている光景だ。きっと私にとって幸せな時間だったのだろう。

 

それが、きっと、母の手抜き料理だったとしても幸せだったのだと思う。

 

何に時間をかけることが大切?

もちろん手作りで作るとなると、買うよりも手間や時間がかかる。もし作らなくていいのなら、市販のもので済ますならその間は、子供と一緒にいれるのではないか?私は、ふとそう思った。

 

何に時間を使うことが大切なのだろう?

 

確かに朝や夕ご飯時など、子供に我慢してもらわなければいけない時もある。それ以外の、やらなくても平気なことをやると選んでいるのは、自分だ。それに、子供は母親がしてることを黙って遠くから見守ってくれることは滅多にない。やりたいことがあっても邪魔をしにくると、思い通りに捗らない。

 

専業主婦の場合、一日中一緒にいると、子供と一緒にいる数十分を大事にできないことがある。しかし、考えてみよう。保育園に行かず、幼稚園に行ったとしても子供と一緒に入れるのは、たった3年だ。人生でたった3年しか一緒に入れないのだ。一日一日数十分もとっても大事ではないのか?本当にこれが今しかできないやりたいことなのか?

 

寝てる間に済ませてしまおう!!!

 

そこから私は娘が寝ている時間に、大体のことを済ませるようにした。夜娘が寝たら、次の日のお弁当準備や夕飯の下準備、昼寝の時間に、夕飯ほぼ完成させ洗濯物が乾いてればたたんでしまう。という感じで、早く終わらせないと一日中自分の時間はないままになるので、自然と行動が早くなる術まで身につけた。(元々、何をしてものろのろしていて焦ることを知らなかった私)

 

娘はもちろん起きてる間に私と入れることでご機嫌に遊び、昼寝もちゃんとしてくれ、準備の最中に邪魔をされないことでストレスも減り、夕飯時には必ず横に座って一緒に食べることができるのだ。

 

これで、娘と私の需要と供給は成り立っていったのだった!!!!

 

 

最後に

 

娘は現在保育園に行っているので、昼寝は保育園で一度だけ。そして4時半に迎えに行くので、少し公園で遊び、夕飯の準備。大体前夜に用意するように気をつけているので、準備は少ない方かと思っている。主人の夕飯も5時(娘が夕飯を食べる時間に)大体仕上がっているので、私はゆっくりと隣に座り娘のご飯を見守ることができている。本当なら主人も娘も一緒に食べたいところだが、仕事の都合上と娘が5時にはお腹が空いてしまっていることから、そこはしょうがないと諦めている。今日も娘と「おいしいね〜」とご飯を食べることが楽しみになってきた!!!